スタミナアップには欠かせないLSDで走るベースを作る

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それでは最後に、LSD(Long Slow Distance)のおさらいを行いましょう。
「ゆっくり長く走るだけ」では、どこか心もとないかもしれません。
だけど、これも立派なトレーニングのひとつなのです。

LSDは、抑えたペースで長時間・長距離を走って、
持久力の向上を始め様々な効果を狙うトレーニングだというのは先にお話した通り。
マラソンランナーがトレーニングの初期、
つまり基礎体力を養う時期に取り組むことからも分かるように、
走るベースになるスタミナの養成に効果が高いトレーニングです。

マラソン中上級者になると、このLSDで培ったベースの上に、
フルマラソンを4時間以内で走るためのスピードをつけていきます。
しかし、私たちサブ4を目指すジョガーにはそこまでのトレーニングは必要ありません。

LSDであせらずゆっくりと、体力を培う

基礎体力が不足しているうちに、走るペースを上げてしまうと、
体への負担が大きくなり過ぎてしまいます。
ペースを上げた走りをするほど、ヒザや腰などに違和感を覚えたり、
場合によっては痛みを感じてしまう可能性が高くなるものです。

それは、走る時間を延ばした場合も同様です。
今と同じペースで走る距離を増やしたのでは、やはり体への負担が大きいもの。
持久力のある人でも、長時間の走りに耐えられる
「耐久力」が不足していることが予想できます。
着地の衝撃に耐えられるだけの筋力や、
ヒザなどの関節を取り巻く腱の強さが十分でないことは明白です。

ある意味ではハードな競技であるマラソンだからこそ、
その取り組みには慎重さが要求されます。
だからこそ、どの専門家もマラソン初心者に対しては、
特に、スローペースをオススメするわけですね。
「より多く走ること」がサブ4達成への唯一の近道ではありますが、
そのためには、故障を防ぎ健康を保つことが第一の条件でもあります。

 

 

◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆

 【ジョギング】トップ
 その1 負荷を上げる 【トレーニングの5か条】
 その2 効果的な練習法 【トレーニングの5か条】
 その3 ときには長い距離に挑戦 【トレーニングの5か条】
 その4 練習の流れをつくる 【トレーニングの5か条】
 その5 マラソン足を作り上げる 【トレーニングの5か条】
 LSDで持久力を高める
 心拍計を用いたサブ4トレーニング
 テーピングで安全性を高め、疲労を軽減
 アミノ酸を活用して効果的なトレーニングを
 疲労を軽減する作用を持つアミノ酸
 ペースを落として距離を伸ばす
 フルマラソンには目標タイムを設定しよう
 スタミナアップはゆっくり長く
 はやる気持ちを抑えたセルフコントロールを
 マラソン初心者はとくに、ゆっくり目のスロージョグを
 マイペースとスローペースを使い分ける
 LSDでフォームを整える
 「上り」「下り」でトレーニングを最大化させる
 フルマラソンの前に2時間走を実施
 1週間に5km走×3回でスタミナアップ
 「距離走」と「時間走」で着実にレベルアップ
 3時間走で確かな自信をつける
 30km走で超回復による強化を
 練習中に違和感を感じたら迷わずストップ


 

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