筋肉の両端を離し、逆の動きを与える

マラソンする上で欠かせないストレッチ。そしてこのストレッチのやり方には決まったルールがあります。まずそのひとつ目は、ストレッチさせる筋肉の両端をそれぞれ可能な限り離すように動かすことです。そして二つ目が、各部の筋肉がそれぞれ持つ機能とは正反対の動きを与えることです。

 

この二つをイメージするのは中々難しいものですから、上腕二頭筋を例にしてみましょう。この上腕二頭筋は漢字で読むと仰々しいですが、要は、皆さんが良く知る「力こぶの部分です。そしてこの上腕二頭筋は、収縮するとそれに連動してヒジの関節が自然と曲がる作用があります。ということは、いったいどうするのが正反対の動きになるのか? 答えは簡単ですね。このヒジ関節が曲がるのではなく逆に伸びるような動きを与えるわけです。そうすることが上腕二頭筋にとっては正しいストレッチとなるのです。

 

 

関節運動の知識をもつ

そしてここで、注意点があります。それは各部の筋肉の動作だったり、関節の仕組みをよく理解していない状態でストレッチしてしまうケースです。これでは当然、筋肉は本来の機能を発揮するためのストレッチは為されずに、そればかりか、もし誤った知識で筋肉を動かそうものなら異常をきたすことだってあります。こうしたことを回避するには専門のトレーナーの元で実践するのがベストですが、皆がそうすることも出来ませんので、まずは自分で行う際の安全確保には、何よりも、基本となる関節運動の知識をもっておくことが肝心です。

 

このように、ベーシックな知識を身につけて行えば、例えそれぞれの筋肉のストレッチ法が分からなくてもなんとかなるものです。先に言った、

・筋肉の両端をそれぞれ離すこと

・筋肉の機能とは反対の動きを与えること

の2つのルールを十分に理解して、筋の動作を把握する。そうすれば、すべてではありませんが、ストレッチングフォームを知らなくてもその反対の関節運動でクリアできます。そう、自分の頭のなかでルールを押さえつつ、考えながら実践することが出来るのです。

 

 

◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆

 【ストレッチ】トップ
 筋肉の動きを頭に描いて、怪我に備える
 準備運動と、整理運動の違い
 5つの基本的ストレッチ
 肩甲骨を意識したストレッチ
 仕事中に出来る簡単ストレッチ
 筋肉の両端を離し、逆の動きを与える
 コラーゲンとエラスチンを学ぶ
 体の硬さは日々のストレッチでカバー
 柔らかさは配列の乱れを修正して取り戻す
 静的ストレッチと動的ストレッチ
 静的のスタティックストレッチについて
 動的バリスティックストレッチを行う
 動的ダイナミックストレッチについて
 ストレッチは風呂上りのリラックス時が有効
 筋力アップにはストレッチングが必須
 ストレッチで全身を柔軟に保っておく
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 腰痛のストレッチは連動した部位も忘れずに
 足のむくみはコンプレッションストレッチで対応
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