動的ダイナミックストレッチについて
もうひとつの動的ストレッチ、ダイナミックストレッチについて見ていきます。この「ダイナミック」は狙った筋肉が収縮しているときに、それとは反対の動きをする筋肉の「拮抗筋」がゆるみます。この、相反神経の働きを使った、いわゆる反射メカニズムを駆使したストレッチング方法となります。
とは言え、これでは一体なんのことか分からない人も多いと思いますので、ここから具体的な話をしていきましょう。
例えば、足を上方へ高く振り上げるケースです。このとき、ダイナミックストレッチでは反動をつけてそのまま振り子の要領で高く足を振り上げないことです。股関節を曲げるのに必要な回りの各筋肉を、自分の意思でコントロールできる範囲で収縮させます。そしてそのまま可能な限り高く上げるようにしてあげます。すると、この動きには別の作用があって、そうすることで筋肉の裏側のハムストリングスという部位が反射的にゆるむのです。結果、ゆるむことで、自然とストレッチングがやりやすい状態となるということです。
理解してもらえたと思いますが、このように、ストレッチしたい筋肉とは反対の動きをする拮抗筋と呼ばれる箇所を収縮させることがポイントです。そして、その裏側にある狙った筋肉をストレッチさせるというのが、このダイナミックストレッチだということを覚えておきます。
集中力を高めて、正しい手法で
この「ダイナミック」は、可動できる範囲を目いっぱい使って筋肉を収縮させます。そして、次にそれとは逆の動きをする筋肉を収縮させるという動きを繰り返すものです。そのため、この目的とする部位の見定めが肝心となりますので、集中力を高めて、正しい手法で行うようにしましょう。
ちなみに、この目的とする場所を当の本人が理解していないと、実際は単なるちょっとした運動程度で終わってしまい兼ねません。身のないカタチだけのものとならないように、基本を押さえてしっかりとやり方を学ぶようにします。
◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆
◇ 【ストレッチ】トップ
◇ 筋肉の動きを頭に描いて、怪我に備える
◇ 準備運動と、整理運動の違い
◇ 5つの基本的ストレッチ
◇ 肩甲骨を意識したストレッチ
◇ 仕事中に出来る簡単ストレッチ
◇ 筋肉の両端を離し、逆の動きを与える
◇ コラーゲンとエラスチンを学ぶ
◇ 体の硬さは日々のストレッチでカバー
◇ 柔らかさは配列の乱れを修正して取り戻す
◇ 静的ストレッチと動的ストレッチ
◇ 静的のスタティックストレッチについて
◇ 動的バリスティックストレッチを行う
◇ 動的ダイナミックストレッチについて
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