コラーゲンとエラスチンを学ぶ
ストレッチングにおいては切っても切れない存在のコラーゲン。そしてもうひとつ、エラスチンという2つの要素についてレクチャーしていきます。
まず、コラーゲンについて。ふだん何気に耳にする機会が多いと思いますが、実際どういったものなのかを正確に答えられる人はきっと少ないでしょう。このコラーゲンは、体の中で作り出されるタンパク質のひとつで、それは体内タンパク質の1/3になることからもその重要度を推し量れることだと思います。また、このコラーゲンは下記の主要部位を構成するのに欠かせない要素でもあります。
・皮膚
・骨
・軟骨
・筋膜
・腱 など
上記のような、いくつかのものが結びついた組織のなかでも、コラーゲンは引っ張る力に対して強靭な抵抗力を発揮する性質を持っています。またそれは、靭帯だとか腱を構成するコラーゲンに特に顕著に見て取れます。
強い力で伸び広げられた時は、先の抵抗力が瞬時に発揮されて筋線維が断裂するのを防止します。しかし一方で、動作を与えずに活動を停止させた状態によってコラーゲンの組織配列が崩れると、筋自体が十分なポテンシャルを発揮出来ずに伸び広がれなくなってしまいますので注意しましょう。要は、運度不足にならないようにしましょうということですね。
エラスチンとは
では、次はエラスチンです。この構成要素はコラーゲンと同じく、いくつかのものが結びついた組織において重要な位置を占める線維性のタンパク質です。一般的にコラーゲンとの違いは弾性力にあると言われていて、この弾性が求められる組織には当然多く含まれています。
このエラスチンはコラーゲンと対になるように交互に存在していますので、2つで1セット的な認識で問題ありません。そして、ストレッチングで負荷を与えたときの実際の動きとしては、コラーゲンがあるポイントまで伸びていってそのまま抵抗力を発揮した後に、エラスチンの弾性で元の状態に戻るという動きをしているのです。このように両者は、常に力を合わせて主要な動きを司っていることが分かります。
◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆
◇ 【ストレッチ】トップ
◇ 筋肉の動きを頭に描いて、怪我に備える
◇ 準備運動と、整理運動の違い
◇ 5つの基本的ストレッチ
◇ 肩甲骨を意識したストレッチ
◇ 仕事中に出来る簡単ストレッチ
◇ 筋肉の両端を離し、逆の動きを与える
◇ コラーゲンとエラスチンを学ぶ
◇ 体の硬さは日々のストレッチでカバー
◇ 柔らかさは配列の乱れを修正して取り戻す
◇ 静的ストレッチと動的ストレッチ
◇ 静的のスタティックストレッチについて
◇ 動的バリスティックストレッチを行う
◇ 動的ダイナミックストレッチについて
◇ ストレッチは風呂上りのリラックス時が有効
◇ 筋力アップにはストレッチングが必須
◇ ストレッチで全身を柔軟に保っておく
◇ 子供にもストレッチが有効
◇ 腰痛のストレッチは連動した部位も忘れずに
◇ 足のむくみはコンプレッションストレッチで対応
◇ ヒザの怪我防止には十分なストレッチを
Trackback URL