柔らかさは配列の乱れを修正して取り戻す
人は皆が皆、体が柔らかいことはありません。生まれつきだったり、運動をしないうちに次第に硬くなっていくなど、理由は様々です。では、いちど硬くなってしまった体を柔らかい状態に戻すことは出来るのでしょうか? 答えは当然YESです。
いちど硬くなるとなかなか元に戻すのが大変だという風に個人差はあるものの、大抵は問題ありません。関節を結びつける組織のコラーゲンについて、また専門的な話をして恐縮ですが、それを構成する配列だったり、筋肉そのものの弾性というのは千差万別。柔軟性にも当然人によって違いが生まれるものだからですね。
とは言え、どんな人であっても体の硬さを解消することは基本的に不可能ではありません。普段から、正しいやり方でストレッチングを習慣付ければ、それなりの効果は望めるもの。この時の注意点としては、「正しいやり方」ということ。先に説明したように、例え方法を知らずとも理屈を把握していればOKでしょう。無理をせずに短時間でもコツコツと刺激を与えることに意義があるわけです。
軟部組織の配列の乱れを戻す
体がやわらかくなるには、内部でどういう働きがされているのか。ココでそれを見てみます。まず、しばらく運動をしなかったり、長い間同じ体勢でいると、関節や筋肉を構成する要素に支障をきたします。つまり、この骨格以外の支持組織である「軟部組織」と呼ばれるさまざまな要素の配列に乱れが生じてくるのです。
では、この状況をどのように打開することで、やわらかさを取り戻すのでしょう。それは、例えば曲げる部位であれば単純に伸ばしてあげます。ストレッチングをすることで、いったん本来の動きをする動作とは逆の動きをさせて、軟部組織の配列の乱れを戻してあげるということです。こうして、正しいやり方で刺激を与えていけば、元々引っ張られる方向へと配列の乱れが直っていきます。そしてそのまま、動きやすい方向へと連動し、収まっていくのです。
◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆
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◇ 筋肉の動きを頭に描いて、怪我に備える
◇ 準備運動と、整理運動の違い
◇ 5つの基本的ストレッチ
◇ 肩甲骨を意識したストレッチ
◇ 仕事中に出来る簡単ストレッチ
◇ 筋肉の両端を離し、逆の動きを与える
◇ コラーゲンとエラスチンを学ぶ
◇ 体の硬さは日々のストレッチでカバー
◇ 柔らかさは配列の乱れを修正して取り戻す
◇ 静的ストレッチと動的ストレッチ
◇ 静的のスタティックストレッチについて
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