静的のスタティックストレッチについて
静的ストレッチについて理解を深めましょう。この静的のスタティックストレッチは、反動をつけずに筋肉をゆっくりと伸ばしていくストレッチングです。吸い込んだ息を吐きながらリラックスして行う手法として広く知られています。
では、このスタティックストレッチはなぜ反動をつけずに伸ばすのでしょうか。下記に順番立てて説明しているので早速見てみましょう。
押し返す力である「反動」を利用してしまうと、筋肉は本来あるべき状態とはかけ離れた急激な負荷が掛かり伸ばされます。
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急に筋肉が伸ばされると、筋肉の動きを常に監視している役目を担う「筋紡錘」という場所が異変に気付いて瞬時に緊急事態だと察知します。
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そのまま間を置かずに、体や内臓の動きを送る感覚神経を通じて、最終的に中枢神経である脊髄に緊急事態だということを伝えます。
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エマージェンシーの信号を受けた脊髄は、「伸張反射」と呼ばれる挙動で即行対応。これはそれ以上筋肉が伸びないようにする信号で、反射的に処理されます。
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そのため、筋肉を伸ばすための動きを与えているにも関わらず、中枢神経の判断で強制的にストップが入ります。ですから当然、ストレッチどころではなくなり、筋肉は本来の広がりや伸びやかさを披露することは出来なくなります。
リラックスした状態を生む
反動をつけずに、ゆっくり息を吐きながら行うストレッチのメリット。これはやってみれば瞭然ですが、気分が非常にゆったりと落ち着いたものになることです。しかも筋肉にとっても良い状態がキープ出来るというデータもあるそうです。
更には、この息を吐く動きに焦点を当ててみると、この時に呼吸と密接な関係を持つ「横隔膜」がゆるみます。すると体内の神経回路は、自律神経系の一部を構成する「副交感神経」が優先して働きます。これにより筋肉はよりリラックスした状態を生むことになるのです。
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