【9/12回】 フルマラソンの給水でまさかのコーラ
35kmを通過した時点でもう限界を迎えていました。
正確には、心が折れていたわけです。
フルマラソン中この35~40kmの区間が一番しんどかったということは、
今振り返ってみても間違いありません。どんなにあがいて歩を進めようにも、
下半身がカチコチで思うように前へ進むことが出来ないのです。
しかもこの区間に入ると、あともうちょいだというのに、
歩き出すランナーが一気に増加。その数が本当に多いんですね。
ですから本能的な集団心理のようなものが働いてしまい、
ほんの少しでも気をゆるめようものなら
容易く自分も歩き出しかねない“もろさ”と隣り合わせの精神状態。
当初描いていたタイムには到底届かなくても、「絶対に歩くことだけは避けたい」。
せめてそれだけは死守しようにも正直かなり危険でして。
大げさに言えば、“人間とは肉体の極限状態で精神に打ち勝つことが出来るのか”
そんな壮大なテーマにさえつながってしまいそうなんです。
とりあえず、ひとつ目の試練は、なんとか歩かずに耐え抜くことが出来ました。
そしてそのまま行きはよいよいだった口ノ堀陸橋なるものに突入するんですが、
ここがまた中々ハード。沿道の声援がかなり炸裂してるポイントなので
まだ気分的には助かるものの、ココをなんの応援も無しに走るとなると……
心が折れ兼ねませんね。そんな最後の難所的な上り坂を黙々とやっつけて、
あとはもう残された区間をただ走るのみです。で、ココへ来て
沿道で応援してくれる人の数が増えるものですから、
自然と差し入れのバリエーションも給水給食所では見られないような物も
出てきます。そのなかで一番、どうしようか迷った挙句に手にしたものが
コーラです。言うまでもなく、炭酸が思いっきり効いてしまったらヤバイかも?
とは思ったんですが、一方で、この疲弊しきった状態でグビッと飲んだら
絶対旨いんだろうなぁ、とも考えました。で、我慢できずに一気に飲み干すと、
炭酸にヤラれることもなく、あの甘味が体中に染み渡る感じで
なんともたまりません! このコーラの差し入れは
今回の中で最もヒットした飲み物でした。
気掛かりだった怪我の再発もナシ
このつくばマラソンを出走するにあたって、最も気がかりだったのがアキレス腱炎。
これは普段のジョグ中にやってしまったもので、その後完治したというよりは、
騙し騙しでやって来たものですから、またいつ
あの激痛が走るかもしれない心配があったんです。それどころか、
過去に膝も突如痛めていますので、再度「ビキッ!」となってしまう
不安もあったりするんです。これまで納得の練習量を
こなしてきたわけではありませんので気が気ではなかったんですね。
でもここまで来てしまえば、後はもうどんな状態になろうとも
なんとかする自信はあったので気は楽に。「怪我の再発で完走は不可能」、
一番避けたかった問題はとりあえず解消です。ちなみに、必要以上に
この怪我が心配だったのはまったく体重が落とせなかったことに起因してます。
これまでどんなに走り込んでも1ヶ月1kg減がやっと。
結果的に、3年前の大会時は「身長-体重=105」まで
一時的ではあれ絞り込んだのですが、今回はなんとか「100」と、
5kgオーバーしたウェイトでの挑戦。5時間の長丁場を
5kg増えた負担を抱えて走るというのは、結構自分的には
“かけ”でもあったんですけど、なんとか40kmのポイントも通過。
ココまで来たらゴールは目前です。
◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆
2013年 第33回開催
◇ 【1/12回】 会場までの道のり
◇ 【2/12回】 ペースランナーを見つけるべし
◇ 【3/12回】 欽ちゃんの仮装大会的コスチューム
◇ 【4/12回】 3年ぶりの未体験ゾーンに突入
◇ 【5/12回】 ロッキーおじさんとの再会
◇ 【6/12回】 二度と軽々しく“サブ4”なんて言えない
◇ 【7/12回】 “30kmの壁”が25kmでやってきた
◇ 【8/12回】 沿道の声援のありがたみを知る
◇ 【9/12回】 フルマラソンの給水でまさかのコーラ
◇ 【10/12回】 速い遅いに関係なく、誰もが満身創痍
◇ 【11/12回】 大げさではなく、立ち上がれない
◇ 【12/12回】 フルマラソン後のタクシーが嬉しすぎる!
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