【5/12回】 ロッキーおじさんとの再会
黙々と走り続けるも、やはり15km以降に入ってくると若干疲れが出てきます。
今まで走ったことのないゾーンなわけですから当たり前といえばそれまでですが、
自分的には「25kmぐらいまでは大丈夫でしょ」と、たかを括っていたので
ちょっとした不安がよぎりました。で、なんでそもそも
10kmしか走っていないのにそんなに自信があるのかと言えば、
単純に今までずーっと、膝を痛めたりアキレス腱炎になったときを除けば
週に2、3回10kmを走り続けてきたという自負があったからなんです。
でも結局は「おやおや?」と、体力の消耗が意外なほど早かったわけですね(笑)。
今回の大会で一番楽しみにしていたことがありまして、
それは「ロッキーおじさん」の登場。要は、沿道で応援してくれる
おじさんの一人なのですが、その人が自前のスピーカーで
延々とロッキーのテーマソングを大音量で流し続けているんです。
3年前初めて見たときは思わず笑いそうになりましたが、その実、
このロッキーのテーマがかなりやる気というか精神を鼓舞してくれるんです。
個人的にはマラソンにこれほどフィットする音楽は有り得ないと断言できるほど
疲れたシチュエーションに見事ハマるものですから、以来、
このつくばを思い出すときは必ずセットで出てくるほど印象に残る存在に。
で、そのロッキーおじさんのポイントが確か、あいまいな記憶を辿れば
復路の5km前後だったような気がします。なので、つくばマラソンは
往路復路と同じルートですから、往路の15kmぐらいから
反対車線の沿道に気を集中して走っていると……いました!
ロッキーおじさん? んん!?
スピーカーから大音量で例のテーマソングは流れているのですが、
肝心のおじさんの姿が見当たりません。残念。
きっとちょうどどこかに席を外してしまっているのでしょう。
なので、引き返した際の復路に再度期待しながらも、
まずは楽しみにしていたロッキーおじさんの存在がほぼ確認できたので、
一方的ではあるけど3年ぶりの再会が果たせるだろうということで結果オーライ。
「3年も経つから最悪、もういないかも」という心配は払拭できたわけですね。
にしても、本当にこのマラソンとロッキーのテーマソングとの相性は
あきれるほどバツグンです。
あんぱんとアミノバリューで至福のひと時
折り返し地点が近付くほどに、かなりお腹がすき出します。
厳密には15km地点ぐらいからグーグー鳴り出したので、
これは何か食べておかないとガス欠しちゃうな、ということで
19kmの給食ポイントでひと切れサイズにカットしてくれているあんぱんを
2切れほど手にとってモグモグ。
くーっ!
これがまた旨いんですね。マラソン時の甘い物ほど身に沁みるものはないわけで、
アミノバリューとあんぱんのコンビネーションというのは、
日常で例えれば、寿司とビールぐらいの幸福感を覚えるものなんですよ(笑)。
ちなみにこの気持ち、全然大げさではなくて
現場では本当にそれほどの有り難味を感じながらパクパクとやっていたのですが、
欲を言えばもう一切れぐらい食べたかったなぁ、と思ったり。
勝手な思い込みで往路は20kmとばかり思っていたのですが、
実は21kmとちょっとあるというのが走っている最中に分かり、
それがボディーブローのように効くわけです。
当初頭に描いていたことが、極限の状態で急に変わってしまうというのは
何にしても大きなダメージになるわけですよね。
で、その数キロの追加分をやっつけて、どうにかこうにか往路はフィニッシュ。
いよいよ復路に突入です。ちなみにこの状態ですでに体は悲鳴を上げ出していて、
先が思いやられる始末だったりします。
気になるタイムは……2時間15分。
こうなるとサブ4うんぬんではなく、完走すら危ぶまれる
時間と体のコンディションですが、もうやるしかありません!
◆ 下記の各ポイントも合わせてご覧ください ◆
2013年 第33回開催
◇ 【1/12回】 会場までの道のり
◇ 【2/12回】 ペースランナーを見つけるべし
◇ 【3/12回】 欽ちゃんの仮装大会的コスチューム
◇ 【4/12回】 3年ぶりの未体験ゾーンに突入
◇ 【5/12回】 ロッキーおじさんとの再会
◇ 【6/12回】 二度と軽々しく“サブ4”なんて言えない
◇ 【7/12回】 “30kmの壁”が25kmでやってきた
◇ 【8/12回】 沿道の声援のありがたみを知る
◇ 【9/12回】 フルマラソンの給水でまさかのコーラ
◇ 【10/12回】 速い遅いに関係なく、誰もが満身創痍
◇ 【11/12回】 大げさではなく、立ち上がれない
◇ 【12/12回】 フルマラソン後のタクシーが嬉しすぎる!
Trackback URL